「7日間ブックカバーチャレンジ」、最終日の7日目。
最後は・・・
『「生活」を「芸術」として 西村伊作の世界』展の図録。
我が家にある本の中では一番分厚くて327ページある本。
西村伊作氏のことを知ったのは、2002年に和歌山県立近代美術館で開催されたこの展示。
明治生まれと思えない今どきのイケメン紳士な顔立ちに胸キュンし・・・
生活を芸術として愉しむ半端ない生き方に感銘を受けました~
お客様を迎える応接間が中心だった封建的な間取りが主流の時代に、家族がいつも過ごすリビング・ダイニングを中心にした間取りが大切と唱え、独学で設計を学び、この本の表紙のご自宅を建てた方なのです。
今から100年以上も前のことだから驚きです。
でも、驚きはまだまだ。
パンフレットの表紙に掲載されているものはすべて彼の作品なのですが・・・
独学で絵を描き、陶器を作り、子供服を作り、家具までも作りました。
実物が展示されていましたが、本当に素晴らしい作品で感動でした。
男性が料理するのが珍しいこの時代に料理もお上手だったそうです。
そして・・・
自分の子どもに行かせたい自由で独創的な教育をする学校がないからと、与謝野鉄幹・晶子ご夫妻らと共に学校まで作りました。
東京お茶の水にあった文化学院です。
残念ながら2018年に閉校しましたが・・・
日本初の男女共学を実施した学校です。
著名な教師は・・・
与謝野鉄幹・晶子ご夫妻、芥川龍之介、川端康成、三島由紀夫、谷崎潤一郎、北原白秋、竹久夢二、遠藤周作など錚々たるメンバー。
著名な卒業生は・・・
平野レミ、寺尾聰、クニエダヤスエ、米米CLUBのカールスモーキー石井、金原ひとみなど多岐にわたり個性的な方々。
学生時代に知っていたら、行きたかったなぁ。
和歌山の新宮市にある西村伊作氏のご自宅は西村記念館として一般公開されていますが、行きそびれたまま、国指定重要文化財としての保存修理のため3年前から休館中に。
再公開されたら、必ず行こうとこれを機に心に誓いました。
7日間ブックカバーチャレンジにお付き合い頂き、本当にありがとうございます。
昔を振り返り、とても楽しい時間を過ごさせて頂きました。
バトンを渡してくれたInstagramのフォロワーさんに改めて感謝・感謝です。
バトンを受け取ってくれたしのちゃんにも感謝・感謝です。
☆7日間ブックカバーチャレンジ☆
読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、好きな本を1日1冊、7日間投稿。
本についての説明は必要なく、表紙画像だけをアップ。
更にその都度1人のお友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いするというルールだそうですが・・・
ルールに縛られずゆる~くマイペースにチャレンジしてもOK。
スルーもOK。
どなたか受け取って頂けたら幸いです。
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